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水産食品加工卸業:債務超過2億5千万円からの再生

会社所在地 広島県西部
業種 水産食品加工卸
お名前 匿名
資本金 1,000万円
年商 3億5千万円
従業員 社員8名、パート15名

~過去の負債が事業存続危機をもたらしていた~

■会社所在地:中国地方エリア

■業種:水産食品卸売業

■資本金1,000万円

■年商:3億5千万円

■従業員:社員8名、パート15名

■相談経緯:

社長ではなく、経理を担当しているご子息から連絡があった。1年前まで母親が経理を担当していたが、高齢などもあり息子に交代。毎月銀行から融資を受けては他行の返済に充当する、いわば「自転車操業」状態が何年も続いており、メインバンクから今後の融資は厳しいと伝えられ、どうすればいいのか不安になってしまった。誰かに相談しようにも、会社の内情を喋るわけにもいかず、父である社長は営業以外したことがないため、相談相手さえいない状態。

そんなとき、ホームページで「資金繰り相談」と検索したところ、弊社「事業再生実践会」のサイトを拝見し、「無料相談」を利用された。無料相談にて、弊社から再生戦略を詳細に伝えたところ、ご子息より「御社に協力してもらい再生に向かいたい、必要な行動は私が社長に代わって動きます」と強い意気込みも感じ、共に再生に向かうため顧問契約を締結した。

まず取り組んだのは、決算ベースでの実態を把握。次に直近の試算表で現況確認したところ、毎月平均200万前後の営業損失に加えて、年間も支払利息だけで1,300万円。それ以外に、社長個人の借入返済が毎月30万程度。個人資産として自社マンションを保有、月額40万程度の家賃収入はあるが、個人でも債務超過状態であった。

■具体的な情報、問題点と解決手段:

◇年商3億5千万前後

◇借入金融機関数:10行(都市銀・地銀・公庫・組合など)

◇長期借入金:2億5千万

◇短期借入金:4,500万

◇社長夫妻の個人借入金:6,000万

◇その他、金融機関から資金調達を受けるため決算書を粉飾。

まずは、正確な実態を把握するため「財務デューデリ」(実態把握作業)を実施。決算ベースでの実態を把握、続いて直近試算表にて現況把握したところ、毎月平均200万ほどの営業赤字に加えて、年間の支払利息も1,300万。それ以外に、社長負債の返済40万。個人所有のアパートを所有しているが、家賃収入が月額30万前後。税金を加味すると、個人での債務超過状態。(社長夫妻は、赤字により役員報酬を取っていなかった)

来月の資金繰りが回らない状態であるため、緊急的に資金繰り改善に着手。すぐに金融機関に対して条件変更(リスケジュール)を打診。直前まで資金繰りを回すために粉飾された試算表で調達をしていた為、金融機関がリスケジュールに難色を示すことが予想されたが、実行せずには会社の存続は不可能であった。そのため、社長・ご子息によく事情を説明し、納得のもと実施。

想定通り、粉飾で調達した資金であり、また止める直前に地銀から2,000万の融資を実行した上での返済強制ストップであったため、全く認めてもらう状況ではなかった。

しかし、改善計画書を携え、何度も金融機関に足繁く通い、詳細は割愛するが度重なる交渉の末、最終的には全行リスケジュールに同意して頂いた。強制ストップしてから、約半年の歳月が経っていた。

この時点で、年間のキャッシュフローが劇的に改善。月次で480万(法人・個人含む)の元金返済が猶予されたことにより、年間4,800万の資金繰り改善となった。しかし、営業赤字が月次200万発生している以上、業務改善は必須であった。

弊社は、リスケジュールなどの金融対策と同時に、まずは経費削減も実施。

・製品化できない在庫廃棄による保管料削減:40万→3万/月。

・赤字事業(ネット通販)からの撤退により損益改善、販促費削減:25万→0/月。

・原価管理の見直し:平均売上原価22.5%→25.5%。

・保険や積立の見直し。

・全社員支給のガソリンカードの月次利用確認。

・やる気のない1部社員の退職:30万→0/月。

・個人所有の赤字運営の賃貸アパート売却による、個人負債圧縮。

 

上記など実行。年間で4,000万程度の削減に成功。営業利益の確保及び資金繰りの改善。なんと、営業黒字は10年ぶりであった。更に、資金繰りの安定化のため、メインバンクに金利の減免を依頼。年間の支払利息1,300万を780万に削減。

現在では売上も回復し、年間1,200万の営業黒字を実現している。毎期決算月に金融機関に対して元金返済も続いており、今後の見通しは良好である。

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